NPO法人 私たちの未来環境プロジェクト 代表 池本 真一様

1.主な活動内容は何ですか?

所属団体は私たちの未来環境プロジェクトです。
主な活動内容は、中原海岸周辺や馬島での清掃活動・山田緑地での昆虫観察などの自然観察・スポーツ鬼ごっことクッブの体験活動・プログラミングの体験教室など大きく4つに分かれています。

2.活動をはじめたきっかけは何ですか?

清掃活動は「何か地域に貢献できることはないかな」と考えていた時に、幼少期に過ごした戸畑区中原の近くに海岸があり、その海岸にタイヤやソファなどのゴミが何でも捨てられる場所になっていたことや戸畑祇園の中原大山笠のお汐井汲みの場でもあったため、地域住民に声をかけて海岸の清掃活動が始まったと同時に「私たちの未来環境プロジェクト」の団体設立のきっかけでもあります。それから清掃活動以外にも何か地域のためにできることはないかという所から団体メンバーそれぞれの趣味や特技を活かして自然観察やプログラミングを始めました。こういった身近な所からボランティア活動を始めたことがきっかけです。

3.活動の魅力、やりがい、感じたことは何ですか?

清掃活動は11年目になるのですが、最初は戸畑区中原を拠点にしていました。そこから回数を重ね、参加者の方とコミュニケーションを取っていくうちにどんどん拠点が広がっていきました。馬島の清掃活動も縁があり、今年で8年目を迎えました。また、スポーツ鬼ごっこやクッブを通して、体力の低下やコミュニケーション不足などの問題を子どもから高齢者までが無理することなく解決していくためのきっかけを作ることができて嬉しいです。自然観察では、今はホームセンターなどで気軽に手に入る昆虫ですが、自分たちで実際に採取し、直に触る機会や環境がなくなってきていると思ったので、実際に生き物と触れ合い生き物への接し方などを教えることで自然がいかに大切なものであるかを考えるきっかけ作りができています。このように徐々に活動を通してコミュニケーションの促進、きっかけ作りに繋がってきているのかなと感じています。

4.コロナ禍での変化、課題は何ですか?

以前では、スポーツ鬼ごっこは雨天の場合、屋内に切り替えて活動をしていたのですが、コロナ禍では主催者側からイベントの中止などの連絡があり、対応していくことが大変でした。清掃活動も基本的に屋外で行うので、コロナ禍では1、2回ほどしか開催することができなかったです。今年は、徐々に屋外で密にならなければ感染対策に配慮しつつ実施している状況です。
また、コロナを通して感染対策や手洗いなどの基本的なことですが、そのちょっとしたことが綻びとなって関わる皆さんに迷惑がかかるので慎重に行っていました。

5.今後の展望は何ですか?

今後の展望は、急激に活動を増やしていくのではなく、緩やかに活動していきたいです。現在は任意団体として活動しているのですが、緩やかな活動ではありつつも一般社団法人にするのかNPO法人にするのかを選択して、多くの方と一緒に活動を進めていきたいと考えています。
また、今は点在して各々活動しているのですが、点と点を結ぶ線のように、点から線に結びついてそれを面的な活動にしていきたいです。北九州市は政令指定都市の中でも超高齢化都市ですので、それに変わって関係人口を増やす何か手段などができればいいなと考えています。地域循環共生というように緩やかに回る仕組みや北九州市ならではのモデルができればいいなと考えています。

6.活動の中で苦労したエピソードは何ですか?

活動をしていく中でメンバーそれぞれの職業や役割が一つとして同じ過程ではない中で、メンバーの特性を掴み切ることが苦労しました。

7.1番注目してほしい活動は何ですか?

全部注目してほしいですが、その中でも清掃活動は1番参加しやすく、清掃活動を通じて自分たちの未来をより良いものにしていくために何ができるのかを考えるきっかけ作りになればいいなと思っています。また、馬島の清掃活動は何かきっかけがないと参加できないと思うので、ぜひ実際に参加されてみて、自分たちの日常とは違った体験をしていただきたいです!

8.読者へメッセージをお願いします!

「きっかけ」を作って次世代に繋げていけたらいいなと思っています。もっと学生さんとも接点を作って皆さんと一緒に活動していけたらと思っていますので、積極的な活動のご参加をよろしくお願いします!!

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