北九州市立大学フェアトレード団体Eticaさん

1.主な活動内容は何ですか?

所属団体は北九州市立大学フェアトレード団体Eticaで、その主な活動目的はフェアトレードの普及と、エシカル消費の普及です。
そして活動内容は、北九州市立大学本館地下一階で行う週二回のフェアトレード商品の販売、各学期に一回行うフェアトレードやエシカル消費に関する映画の上映です。
その他に学外のイベントでの出張出店も行っています。

2.活動をはじめたきっかけは何ですか?

2003年に当時の3年生のゼミ生が、水巻の「ウィンド・ファーム」というフェアトレードのコーヒーを扱うお店でアルバイトをしていました。
その学生の声掛けがきっかけで、学祭でフェアトレードのコーヒーをしばらく販売するようになりました。
その後、フェアトレードに関わることはありませんでしたが、2015年に当時のゼミ生と読んだ本で「フェアトレード大学」という認定制度を知りました。
そして、その時のゼミ生の声掛けがきっかけでフェアトレードを推進する団体を立ち上げる事になりました。
立ち上げに際しては以前の学長の時に、学長選考型研究という制度があり、それを活用して、2016年に立ち上げました。
現在は学内だけでなく、学外でもフェアトレードを推進しようと、フェアトレードの方面に詳しい方々と、2019年に「北九州エシカル推進ネットワーク」という団体を立ち上げました。

3.活動の魅力は何ですか?

フェアトレードでは様々なものに生産者の方のストーリーがついてきます。
そのストーリーを広げていって、人に知ってもらうと、皆さんの物への思い入れが変わってくるのが魅力だと思います。

4.今後の展望は何ですか?

北九州市のフェアトレードの認知度調査を行っています。
男女、区ごとでも違いが出ると思われるため、それらを分析し今後のイベント等で活用していきます。
また、フェアトレードマップを作成し、市民の皆さんにフェアトレードとはどのようなものか知ってもらい、商品を手に取っていただきたいです。
そして最終的には北九州市を「フェアトレード・タウン」にするという目標に繋げていきたいと考えています。

5.読者へメッセージをお願いします!

持続可能な発展という点では自分の身の周りでできることをよく考えて行動することが大切です。
例えば、買い物に行くときに原材料を見て決めること、日々の生活の買い物で農薬ができる限りないものを選択すること、ものが壊れた場合すぐに捨てるのではなく気に入ったものを長く使うこと。
こういった身近なことから行い、自分の行動が地球にどう影響するのか立ち止まって考えることを習慣づけることが必要です。

6.北九州でのエシカル消費やフェアトレードの理解はどれくらい広まっているのか教えてください!

全国ではフェアトレードという言葉を聞いたことがある人が4割から5割ほどいます。
しかし、北九州市で70人程を対象にした調査では、フェアトレードを知っている人は1割いるかどうかという結果が出ています。
関東では流行といった形でフェアトレードの知名度が上がり4割ほどの人が知っており、特に10代の人に知られています。
しかし、北九州では10代にはあまり知名度がありません。
また、身近にいるフェアトレードの活動をしている人はフェアトレードについて詳しく知っていますが、一般の人にはあまり知られていません。
エシカル消費の方がフェアトレードよりも知名度がある可能性があります。
また、エシカル消費などは3,40代が読む女性雑誌には記載されていますが、男性が読む雑誌には記載されていないことが多いです。
そこには、エシカル消費といったものは女性向きであるというイメージがあるのかもしれません。

7.エシカル消費を広めるために私たちにできることはなんですか?

まずはエシカル消費とは何かということを、本を読んだりネットを調べたりしてわかってもらいたいです。
そして理解ができたら、家族や友人と買い物をする時に考えて欲しいです。
「買い物は投票なんだ」という言葉があります。
これは絵本のタイトルで、自分が買い物をする時に選択することは、投票行動と同じであるという意味です。
エシカルという観点で買い物を選択し、学んだことを自分の生活に活かしていることが大切です。

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