北九州環境ビジネス推進会(K I C S) 事務局長 佐藤信幸様

1.主な活動内容は何ですか?

北九州環境ビジネス事務局長として、幹事企業様や市役所の環境局様と連携し活動を行っています。活動の目的としては、産学官が連携し、北九州市の環境・エネルギー産業が保有するソフト・ハード技術を生かして新しいビジネスの創出と国際連携による海外ビジネス展開の推進を掲げています。
主な活動として毎月の定例会(見学会や講演会)を実施しており、幹事企業様と見学先、講演先を探し、アポイントをとるところから企画を行っています。また、国内外の展示会などにブースを出展し、技術を通したビジネス展開や北九州が中国大連市と姉妹都市であるため、大連市と相互交流を毎年実施し、北九州企業のビジネス展開を図っています。

2.活動をはじめたきっかけは何ですか?

元から環境について興味があり、会社を定年後、北九州環境ビジネス推進会代表幹事様との交流を通じて北九州環境ビジネス推進会(K I C S)事務局長としてスカウトされました。

3.活動の魅力は何ですか?

「困った」を「よかった」に変えることができることやサスティナブルな世界を目指す貢献ができていることです。

4.コロナ禍での活動はなにを行われましたか?

講演会・見学会は中止し、北九州循環経済研究会を中心に活動しました。
また、北九州ESD協議会様と連携して、エコタウンにある環境推進企業の工場見学((株)エコウッド、日本環境設計(株))を行いました。
この環境先進企業見学は、非常に反響が良かったので2022年度も継続いたします。

5.今後の展望は何ですか?

北九州市にエコタウンができ、二十年が経ちました。その当時と比べ環境・エネルギーに対する考えが大きく変化しており、エコタウンの次の二十年をどうしていくか、エコタウンのあり方を会員の皆様と考えています。
SDGs、サーキュラーエコノミー※2を目指す世界の現状を踏まえ、北九州の企業として何をやるかを真剣に考えるために、2021年に北九州循環経済研究会を発足し、定期的に会合を行い、具体的な検討を進めています。

6.活動の中で嬉しかったことはなんですか?

高い環境・省エネ技術を持った北九州の企業が、国内外で実力を認められ、業績を伸ばしていくことのお手伝いに携わっていることです。

7.読者へメッセージをお願いします!

「いろいろなところへ足を運ぶ現場主義であること」、「学生のうちに勉強をしておくこと」、この二つを心がけて学生生活を楽しんで欲しいです。
スタートアップを目指す学生さんが、出てくることを期待してます。

※1エコタウン: 産業活動によって排出される廃棄物をリサイクルすることや、熱エネルギーとして利用することなどによってゼロ・エミッション(ある産業から出るすべての廃棄物を新たに他の分野の原料として活用するなど、あらゆる廃棄物をゼロにすること)を目指す地域

※2サーキュラーエコノミー:活用されることなく「廃棄」されていた製品や原材料などを新たな「資源」と捉え、廃棄物を出すことなく資源を循環させる経済の仕組みのことを指します。

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