NPO法人好きっちゃ北九州さん

1.主な活動内容を教えてください

NPO法人好きっちゃ北九州という団体では、「自分の街を好きになる」というコンセプトをもとに、活動を通して地元の人々に地元への愛着を高めてもらい、北九州市全体の活性化に繋げることを目的に活動を行っています。
その中でも、自分たちのまちを見つめ、より深く知ってもらうために子どもたちが北九州市の歴史や地域文化などを学び、地域の方々に学びを共有する「ぼくのまち、私のまちを紹介します!」という活動も行っています。また、「防災まちづくり、防犯まちづくり」という活動では、地域の方々や子どもたち同士など地域間の交流を交えながら、防犯・防災に関する学びを楽しいアクティビティで実践してもらい、地元地域に対して防犯・防災の意識・視点を持って生活してもらうために行っています。
いずれの活動も北九州市で育つ子どもたちに、もっと自分たちのまちを知ってもらい、好きになってほしいというのが大きなキーワードとなっています。
そして、私たちがESDについて活動の中で意識していることは「自分の足元から過去を見つめ、未来を描く」ということです。
自分の今立っている足元、「現在」を知ることで学びが深まると考えており、過去を見るときは昔に遡り歴史を学ぶのではなく、自分の足元から歴史を辿り自分事として考えてもらい、未来を見るときも同様に自分の足元から未来を創造することで、持続可能な観点が養われると考えています。

2.活動を始めたきっかけ、理由を教えてください

初めは平成20年度に、市役所の事業の一つであった「ひまわり塾」がきっかけでした。
ひまわり塾は、市役所職員と民間社員が協力して1年間で北九州市の学習研究やまちづくりの勉強を行っていました。
その後、この事業に所属していた7名がNPO法人『好きっちゃ北九州』を立ち上げました。平成29年4月にはNPO法人に認定されました。
活動の始めた主な理由として、はじめは北九州市のことを市外に発信したいという思いのもと活動していましたが、市外の人にどれだけアピールしても、市内の人が北九州市を好きでなければ、北九州市自体の魅力は高まっていかないと感じました。
そのため、活動の対象を市内の人に向けて、北九州市の魅力を伝えるPR活動に切り替えたことが活動の始まりでした。

3.あなたの10代、20代について教えてください

私は高校生の時から、環境問題に興味・関心を持っており、高専卒業後には三重大学へ編入し、レスキューロボットの研究を行いました。
大学卒業後は、消防士の「人を助ける」という純粋な目的に惹かれ、北九州市消防局を志望し無事、合格しました。
また、若い頃から、工業や生産とは相反する、エコや環境分野に対する意識が強く、マイ箸、マイバックを利用していました。
その理由としては、自分がおじいちゃんになり、孫たちの次世代へ豊かな環境を引き継げるよう、自分のまちや社会に対して敬意と誇りを持ちたいと思ったからです。

4.今後の展望はありますか?

活動を楽しく継続させていくことです。
活動する地域を増やしていくとともに、仲間や協力者を集めていきたいと考えています。

5.活動の中で嬉しかったことを教えてください

子どもたちに向けてイベントやワークショップを行った際に、子どもたちが「参加してよかった」「まちのことを好きになった」と言ってくれたことです。
あくまで私たちは地域の人同士の接着剤という立場なので、地域の人と子どもたちが私たちの活動によって交流し、繋がっていくことがとても嬉しいです。

6.読者へメッセージをお願いします

まずは、私たちの活動に参加してほしいです。ESDという行動自体が概念的で漠然としているため難しいと思われがちですが、とりあえず考えるより実際にESDを体験してみることです。
また、私たちの身近なところに潜む問題を取り上げることで、より自分事として捉え、ESDを感じることができると思いますよ。

7.活動を通して最も印象に残っていることを教えてください

選べないですね、全部です‼

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