ESDってなんだろう?
ESDは人づくり
ESDとは、持続可能な社会づくりに参画する「人」を育てる教育。
世界の人びとや将来世代、あるいは自然と共生できる
「人」を育てるための合言葉です。
持続可能な社会を実現するためには、
あらゆる世代のあらゆる立場の人びとが、
あらゆる場で、さまざまな方法で、多様な取り組みを行っていくことが大切です。
そのためには、社会に存在する問題を
単に知識として知っているだけでなく、
具体的に行動を起こすことのできる「人」を
増やさなければなりません。
誰が
- 子ども
- 大人
- 教育関係者
- 地域の人
- NPO/NGO
- 企業
- 行政機関の人
あらゆる立場の人
どこで
- 学校
- 自然学校
- 福祉施設
- 街・地域づくり
- 博物館
- 市民センター
- 企業
あらゆる場所
何を
- 貧困
- 人権
- 環境
- 人口
- 平和
- 福祉
- 多文化共生
- ジェンダー
- 開発
さまざまなテーマ
どうやって
- 参加体験型の手法が活かされている
- 現実的課題に実践的に取り組んでいる
- 継続的な学びのプロセスがある
- 多様な立場・世代の人びとと学べる
- 学習者の主体性を尊重する
- 人や地域の可能性を最大限に活かしている
- 関わる人が互いに学びあえる
- ただ一つの正解をあらかじめ用意しない
NPO法人 持続可能な開発のための教育の10年推進会議(ESD-J)『ESDがわかる!』より
未来世代の根幹
これまでの開発は、経済成長を重視しすぎたきらいがありました。
その結果、環境や社会との調和が崩れ、地球や未来の世代に大きな負荷をかけることとなりました。
これからは、そういった開発のあり方を問い直し、経済と環境と社会的公正という3つのEのバランスを考慮しながら、地球や未来の世代と共存できるかたちでの開発へとシフトすることが求められています。
その根幹をなすのがESDです。
「持続可能な開発」とは?
「持続可能な開発(Sustainable Development)」は国連「環境と開発に関する
世界委員会(ブルントラント委員会)」が1987年に発表した報告書『Our Common Future』の中で
提唱された概念です。
「将来世代が必要とするもの(ニーズ)を損なうことなく
現在の世代が必要とするもの(ニーズ)を満足させる開発」
という定義は、その後、多くの人びとによってさまざまな解釈がなされつつ、世界に広がっています。
「持続可能な開発」は『環境・社会・経済のバランスのとれた開発』であるとも言われます。